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診療内容

便秘症

便秘とは、大腸の糞便の通過が遅れ、腸内に停滞し、排便が困難な状態の事を言います。
食べ物が体内に摂りいれられ、便として排泄されるまでには、1~3日が経過すると言われています(個人差大)。
よって、一応の目安として、4日以上排便がない場合、便秘と考えます。

便秘の種類、治療について

大きく器質性便秘機能性便秘に分けられます。
機能性便秘はさらに、食事性便秘、直腸性便秘、弛緩(しかん)性便秘、痙攣(けいれん)性便秘に分けられます。

器質性便秘とは、大腸がんなどにより、大腸の中を便がスムーズに通過できずに起こる便秘です(腸の通過障害)。
よって原因疾患の治療が必要です。大腸がんの発見には検便が有用で、便に血液が混じっている結果がでれば大腸カメラなどによるさらなる検査が必要です。

食事性便秘とは、繊維の少ない偏った食事や、食事の量が極端に少ないことにより、腸の壁に適当な刺激がなくなることで腸の運動が鈍くなることによる便秘です。
水分とバランスのいい食物繊維の摂取が大切です。緩下剤の内服も有効です。

直腸性便秘とは、下剤や浣腸の誤用や乱用などにより便が直腸に貯留してきても便意を感じなくなることから直腸に便が停滞し、便の水分が吸収され硬便となり、太く硬い便が特徴的です。浣腸が必要になることも。

弛緩(しかん)性便秘とは、高齢者や女性に多い便秘です。大腸を動かす筋肉が緩んで、便を肛門側へ動かすぜん動運動が弱まり、なかなか便が運ばれないことによる便秘です。
便の水分が余計に吸収されるため硬便となります。緩下剤の継続内服が必要です。

痙攣(けいれん)性便秘とは、過緊張、ストレスなどで、大腸が過度に緊張し、大腸がけいれんすることで、便がうまく運ばれない状態となるために生じる便秘です(過敏性腸症候群の便秘型)。
硬く、コロコロしたうさぎの糞のような便が特徴です。治療薬として緩下剤や過剰な腸の動きを改善する薬などが使われます。

便秘の予防について

食事は1日3食、特に朝食は摂りましょう。排便において大事な腸のぜん動運動は胃に食物が入らなければ起きませんし、この働きは朝に最も強く働きます。
よって、バナナやヨーグルトなど軽めなものでも構いませんので、朝食を摂る習慣を身につけましょう。

就寝3時間前からは食事は控えましょう。就寝前の食事は、睡眠中に分泌されるホルモンが腸内の消化物を肛門側へ送り出す働きを不十分にしてしまいます。

食物繊維の多い食べ物を摂りましょう。

水分をしっかり摂りましょう。水分が胃に入ると、胃が刺激されて腸のぜん動運動を活発にする効果があります。また、腸内にたまった便をやわらかくします。

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