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診療内容

片頭痛

片頭痛の原因はまだ完全には解明されていませんが、様々な原因(誘発因子・増悪因子)により痛みを感じる神経から痛み物質が出され、これが血管を拡張したり炎症を起こしたりして頭痛を引き起こすと言われています。

片頭痛の症状

片頭痛の主な症状は、頭の片側に感じる激しい痛みです(両側の時もあります)。この痛みは通常ズキズキと脈打つような感覚で、数時間から数日続くことがあります。その他の症状として、吐き気、嘔吐、光や音に対する過敏性(光過敏や音過敏)があげられます。片頭痛の発作が始まる前には、視覚の異常(閃輝暗点)や手足のしびれなどの前兆が現れることもあります。 これらの症状は、ホルモンの変動、ストレス、食事、環境の変化などが引き金になることがあります。また、親兄弟に片頭痛の方がいましたら、自身も片頭痛になる可能性はかなり高くなります。以上のような特徴が確認された場合、片頭痛の診断となります。

片頭痛の治療

予防や解消法も重要ですが、ここでは治療薬について説明いたします。
片頭痛用の治療薬には、主に発作を和らげる薬と、発作を予防する薬の二つに分けられます。

トリプタン製剤

トリプタンは、片頭痛の発作時に使われる薬です。CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、片頭痛の痛みを引き起こす主要な原因物質の一つであり、トリプタンはCGRPの放出を抑える働きがあります。しかしCGRPが放出される時に薬を使っていないと効果が薄い(使うのが早すぎても遅すぎても効果が薄い)のが難点で、そのタイミングを捉える難しさがあります(片頭痛が起きてから20〜30分以内には内服推奨されます)。
2022年に発売された次世代のトリプタンとも言えるレイボーは、より強力なCGRP放出抑制効果があり、頭痛発症1時間経過後に内服しても頭痛が改善されるなど、従来のトリプタン製剤よりも効果が期待できるといわれています。一方、ふらつき・眠気・めまいが発生しやすく、これらの副作用が続くため合わないケースもあります。

CGRP製剤

CGRP製剤は、片頭痛の予防薬として使用されます。放出されたCGRPそのものを無力化する薬が、2021年に発売されたエムガルティ、アジョビ、アイモビーグです。1回の注射にて約1ヶ月間、CGRPが放出されても無力化し頭痛を抑えてくれます。
なおこの注射薬には、「片頭痛が過去3ヶ月以上にわたり平均して1ヶ月に4日以上起きていること」「従来の予防薬の効果が不十分、または副作用などで継続困難」などが適応条件となっています。処方できる医療機関に制限がありますが当院では処方可能ですので、片頭痛でお困りの方はご相談ください。

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